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「」に対する検索結果が45件見つかりました

  • FUJINO Seiichiro | Gallery O2

    FUJINO Seiichiro (Laquer) 藤野 征一郎(漆) 1972 滋賀県生まれ 1998 金沢美術工芸大学 大学院美術工芸研究科 修了 2002 金沢卯辰山工芸工房 修了 現在 石川県にて制作活動 受賞 2020 国際漆展・石川2020 奨励賞 2010 工芸都市高岡2010クラフトコンペティション 奨励賞 2005 国際漆展・石川2005 特別賞 2005 平成16年度石川県デザイン賞 2004 第45回 日本クラフト展 日本クラフト大賞 2002 木と暮らしの工芸展岩手県大野村 グランプリ 2001 金沢卯辰山工芸工房賞 (作品収蔵) 2001 石川県デザイン展 金沢市長賞 1997 金沢市工芸展 奨励賞 (同2002年) 作品収蔵 2023 非破壊検査株式会社 | 大阪市 2022 Victoria & Albert Museum | UK 2021 株式会社鍜治田工務店本社 | 大阪市 2019 ザ・キャピトルホテル東急 | 東京都 2018 SIMON PILLING East Asian Art & Interiors | UK 2017 Ore – Ducasse au Château de Versailles | FR 2014 The Dorchester Hotel | UK 2008 ホテルリソルトリニティ金沢 | 石川県 2006 株式会社カンディハウス | 北海道 (同2007年) 2001 金沢卯辰山工芸工房 | 石川県 造形とは、読んで字のごとく形をつくることをいい、造形芸術はまさにそれを目的とした【術】です。作者が選んだ物質が物理化学的作用を経て変容し、その行為であり、結果であるかたちを前に私たちは思わずため息をもらします。ため息の発生源はそれを美しいと認めたところにあり。そのことが芸術を他の術と分けています。 ​ 今回、藤野征一郎の《2023 Stormy Line No.1 “Like a Dragon”》に向き合った人も、きっと胸を弾ませる自分の呼吸に気づくことでしょう。円弧を描くシャープなライン。伸び上がり、急旋回して大きく反りながら細い先端へと続きます。接地面はその先端と、始点となった三角形の(だが底辺が軽く浮いているので)2つの角だけ。アクロバティックでありながら無駄がなく、しかし若干のスリルを秘めた様子がスピード感を増して見せる。あらためて造形とは、それをやり通す意志の表れかと思わせます。 ​ ところで実は本作、組木で成形され、随所に金属による強度ケアも施されているのだそうです。だからといって作品の価値が減ずることはありません。複数パーツで構築したものが、1本の枝をしならせたよりもらしく一気呵成を体現する、それが肝要。エッジに貼りつけたクス材小片からも迸る勢いを感じさせるようではないですか。なんといっても芸術とはフィクションであり、だからこそ生のママの現象よりも心を揺さぶるのです。漆の実相にしても同様で、私たちが漆と知っているのはすべて精製され、塗り、磨かれたもの。これを自然物といい切れる人はいるのでしょうか。この作品でも漆の表情は2方向で提示されており、呂色仕上げをした面では、徹底的に艶出しされた塗膜が表層に光を走らせ、空間との境界をおぼろにしました。これもまた造形。 「私にとって制作とは、冒険のようなもの」という藤野。まんまとその思惑にはまったようです。 今井陽子(国立工芸館主任研究員) Go to Shop →

  • KATAYAMA Yumi | Gallery O2

    KATAYAMA Yumi ( Paintings and Prints ) 片山 弓(絵画・版画) 1955 東京生まれ 1978 Chelsea School of Art, London 1979-82 Goldsmith`s College of Art (BA) 1982-83 Central School of Art (post graduate) 1984-86 Royal Collerge of Art (MA) ヨーロッパ各地、国内にて個展グループ展多数 英国ロンドン在住 二十歳に英国留学、以後も現在まで英国在住。 心象風景や意思を表す鋭いセンスは著名な歌人であった父、故片山貞美のDNAであり、その天真爛漫な創作は独自のスタイルで画家としてのエポックを刻んできた。 作家はキャンバスに油彩のほか、アルミ板に工業用ペイントであらわしたり、キャンバス上に紙やキッチンスポンジを用いてコラージュ作品を描く。 学生時代から慣れ親しんできた表現のひとつとして版画を多く制作してきている。さまざまな技法を用いる。 Go to Shop → 作家は二十歳の頃ひとりイギリスに移り住み絵画する人となった。 心象風景や意思を表す鋭いセンスは著名な歌人であった父、故片山貞美のDNAであり、その天真爛漫な創作は独自のスタイルで画家としてのエポックを刻んできた。 ​ 1990年代まではハードエッジの油彩を発表しており、その多くは丁寧に塗り重ねられた絵具の重々しいテクスチャーで強い幾何学的構図がキャンバス全体をおおっている。 2000年に入っていろいろな素材を用いた表現方法へと移行していく。金属板に工業エナメル、変型キャンバスにカラフルな雑誌の切り抜き、分割されたキッチンスポンジなどが色彩とかたちの集合体となり、うつくしい混沌が支持体にたち現れる。充実した環境の変化とともに作家自身と創作の関係がより深く密接になっていく時期でもある。 2013年の個展で15世紀フランドル派の作家ボッシュの「快楽の園」に感動を得たコラージュ作品を描いているが、これも作家にとってカオス(混沌)の絵画なのである。 今回のDM掲載写真の円をかたどりコラージュを試みた作品もはたして俯瞰する世界のカオスなのであろうか…. 本展は作家の1990年代から現在までの絵画を展覧します。 画廊主 Yumi Katayama moved to England in her early twenties to pursue post-graduate art studies. She settled there to establish her career as an artist. Katayama was deeply influenced by her late father, Teibi Katayama, an eminent tanka poet whose poetry informs the sensitivity and expressiveness of her imaginative landscapes. With her artless and inquiring style, her work developed its own voice and over time her extensive oeuvre maps out the development of her career as an artist. Until the 1990s the artist produced hard-edge style paintings with heavy geometric patterns rendered in densely painted textures covering the canvas. At the turn of the Millennium she began working with mixed materials, including metal panels, industrial enamels, colourful collages on odd shaped canvases, cut-up sponges, and so on. The multiplicity of materials, shapes and techniques assembled on the unusual matrices present themselves as a beautiful chaos. The transition onto a different medium of expression resulted in a new depth of connection and creativity for Katayama. In a private exhibition in 2013, the artist presented a collage inspired by The Garden of Earthly Delights by the Northern Renaissance artist Bosch, in which she depicted her interpretation of the chaos in this world. The image illustrated on cover of this invitation may also be a bird’s eye view of the chaos of this world. Our exhibition presents a survey of Yumi Katayama’s works from 1990 to the present. Yoko Ikeda (Director) 片山 弓 ―カオスの画家 ​ 片山弓の絵画には過去の絵画論による説明では収まりきれないところがある。絵はきわめて単純化された画面にさまざまな形態が入り組み絡まったようにみえる。絵は風を受けた窓が開いたり閉じたりするような、三次元の世界に跳びこみあるいは跳び出すかのように見えるのである。ある画面はどこまでも平行的な拡がりだし、別の画面は前からずっと離れた奥深いものを描こうとしている。ある絵は静物画を思わせるし、また次の絵はまるで風景画のようだ。しかしこうした色々な見方できるとしても彼女の作品は場当たり的で無作為にかかれたものではない。 ​ 片山の絵画の特質を考えるとき、まず科学との関連を記したい。というのも彼女の作品は現代科学が持つある確信と同じ位相にあると思われる。セザンヌは「自然はすべて円錐と球と立方体の三要素で成立する」と述べた。続いて20世紀のアーティストたちは、カオスそのものとして現れる現象について秩序だった概念の元に世界を根底的に把握しようとさまざまに試みた。キュビストたちは見る対象を視覚的全体性の元に復権させようと試みた。またモンドリアンは一歩進んで、事物が現前させている継承をもっと単純化された幾何学分析にまで還元させた。 ​ しかしながら現代科学のカオス理論では彼らの分析方法とは逆行する方法が考えられている。そこでは仮説的秩序を想定するのではなく、カオス状態のまま把握しようとする。つまり秩序を想定せず偶然性、偶発性を充分に重視する。片山の描く絵画はこのカオス理論と通底する表現法といってよい。現象の沈澱化ではなく、むしろ衝突させること、構造を統一せず事象のひとつひとつを分離させたまま瞬間的現象そのものとして視覚化しようと試みる。 自分の網膜が捉えた関心ごとを発生状態のままで特定し、事象を正確に作品として定着させていく。言うならば、絵画としての「浮遊する現実の標本化」なのである。 彼女の制作の出発点は日常生活で何気なく垣間見たもの、身辺の出来事から始まる。目を刺激するようなものやドラマではなく静かな瞬間。それは家具や柱の上部にある縁取り、壁面と周りの空間をさえぎる境界線、射し込む光の模様、そそりたつ塔や建物がつくる影やその色調といったものだ。作家は選択したそれらのカオス的瞬間をキャンバスに激しく、強く刻みこんでいく。それが片山の絵画なのだ。 ​ WALDEMAR JANUSZAK(ヴァルデマー・ヤヌシャック) (美術評論家、TV美術番組制作者) 意訳:池田陽子

  • MIZUMOTO Kayoko | Gallery O2

    MIZUMOTO Kayoko (Ceramic) 水元 かよこ(陶芸) 1971 石川県生まれ 1989-1996 加賀友禅工房に弟子入り 2001-2010 九谷焼の窯元で絵付け 2010 石川県築窯 2018 石川県立九谷焼技術研修所実習科修了

  • 2022 | Gallery O2

    Past Exhibitions | 2022 本郷 仁 展 ー 現幻風景 ー 2022年11月26日 − 12月22日 インスタレーション Jin HONGO Exhibition Nov. 26 - Dec. 22 2022 Installation View More → 松藤 孝一 展 ー 空を旅する ー 2022年9月17日 − 10月16日 ガラス Koichi MATSUFUJI Exhibition ー Travering in the Sky ー Sep. 17 - Oct. 16 2022 Glass View More → 神代 良明 展 2022年4月29日 − 6月5日 ガラス Yoshiaki KOJIRO Exhibition Apr. 29 - Jun. 5 2022 Glass View More →

  • Exhibitions in 2024 | Gallery O2

    Past Exhibitions | 2024 JAPAN LIKES PINK – この島国が桃花色に染まるとき 2024年3月16日 − 4月14日 JAPAN LIKES PINK Mar.16 - Apr.14 2024 View More → 「白と黒」ー モノクロ版画の魅力 2024年2月10日 − 2月25日 版画 Black and white - the magic of black and white print making Feb.10 - Feb.29 2024 View More →

  • KOIKE Shima | Gallery O2

    KOIKE Shima (Glass) 小池 志麻(ガラス) 1971 生まれ 1992 武蔵野美術短期大学部生活デザイン科卒業 1993 東京ガラス工芸研究所吹きガラス専科卒業 1995 Corning New Glass Review 16, 97'/18, 04'/25 1996 富山ガラス造形研究所研究科卒業 修了制作買上げ 2009 東京藝術大学大学院美術研究科 工芸専攻ガラス造形研究室修士課程修了 原田賞受賞 2014 アレキサンダー ツチェック財団美術館 life-world 展(ドイツ/ミュンヘン) 2019 拡大コレクション展「大人も子どもも楽しいかわいい陶とカッコいい焼」(茨城県陶芸美術館)

  • Visit Us | Gallery O2

    Visit Us | Opening Hours Hours during exhibitions Wednesday - Sunday Noon - 6pm 展覧会期間中 水曜 - 日曜 12:00 − 18:00 | Directions - 1 minute walk from " Minamicho " bus stop ; Take any bus from Kanazawa station bound for Korinbo - 13 minutes walk from 21st Century Museum of Art - 6 minutes walk from Korinbo crossing - 金沢駅から 香林坊方面の全てのバス; 「南町」下車 徒歩1分 - 金沢21世紀美術館より 徒歩13分 ​- 香林坊交差点より 徒歩6分 ​ ​ → View Map | Contact Inoue Bldg. 4th floor, 5-12 Minamicho Kanazawa , 920-0919, Ishikawa 〒920-0919 石川県金沢市南町5-12 井上産業ビル4F ​Gallery O2 (ギャラリーオーツー) +81-90-6523-2011 info.galleryo2@gmail.com

  • MIYAMOTO Takaki | Gallery O2

    MIYAMOTO Takaki (Glass) 宮本 崇輝(ガラス) 1985 東京都生まれ 2010​ 多摩美術大学工芸学科ガラス専攻卒業 2011-2015 ​あづみ野ガラス工房勤務 2012​ 第5回現代ガラス展入選以後、‘15,’18,’20入選​ 2017​ 野村財団芸術文化助成 ​ The Royal Danish Academyアーティストインレジデンス 2018​ 富山ガラス造形研究所 助手 2019​ 国際ガラス展・金沢2019 入選 2021~ ​富山ガラス工房勤務 ​ 国際工芸アワードとやま 工芸とやま特別賞

  • KOBAYASHI Chisa | Gallery O2

    KOBAYASHI Chisa (Glass) 小林 千紗(ガラス) 小林千紗展によせて ガラスを極限まで薄く吹いて作られた不規則なふくらみを持つパーツと、緩やかなカーブを描く細い管状のパーツが組み合わせられ、表面全体に典具帳紙や雁皮紙などの和紙が貼られているオブジェたち。貼り付けられた和紙はガラスの最大の特徴である透明性を覆い隠してしまっているが、代わりに和紙の持つ独特の表情が生き物の皮膚を思わせ、その形態と相まって作品にしなやかさと強靭さ、そして不思議な生命感を与えている。そのかたちはこの世に存在する具体的な生物を模したものではなく、様々なパーツを組み合わせるプロセスの中で立ち現れてくる自然なものだ。 小林千紗は自身の作品について「なんでもなくてなんでもあるかたち」と表現する。作家の内にある記憶や感情といった形のないものが抽出され、作家の手によって新たな形を得た作品は、見る者に親近感や既視感を与える。これを知っているような気がする、と。「なんでもなくてなんでもあるかたち」は、私たちが意識の深層に持っている普遍的な何かのひとつの姿なのかもしれない。 米田晴子(石川県能登島ガラス美術館 学芸員) KOBAYASHI Chisa Glass Installation The works are delineated by thin, tendril-like vessels that arc and meander from one node-like swelling to another, or they simply plant themselves on the floor as a support. Surprisingly, these delicate forms are made of glass, thinly blown then delicately wrapped with tengucho and ganpi papers. The diaphanous quality of these Japanese papers renders a life-like skin texture to the surface of the object, evoking a mysterious presence. The glass is entirely laminated with paper and painted black—subverting the quintessential features of glass, namely its transparency and brittle fragility—rendering it supple and strong. The form is not modelled after any particular entity of this world; it took its shape naturally through the artistic process of combining various elements together. Chisa Kobayashi describes her own work as having “any shape but no shape in particular.” She extracts shapeless memories and emotions from her psyche and gives them form, resulting in works that leave the onlookers with a feeling of familiarity, or perhaps déjà vu. “Any shape but no shape in particular” may just be a human universal, deep within consciousness. Haruko Yoneda (Notojima Glass Museum, Ishikawa Prefecture)

  • KOJIRO Yoshiaki | Gallery O2

    KOJIRO Yoshiaki (Glass) 神代 良明(ガラス) 1968 千葉県生まれ 1994 東京理科大学大学院理工学研究科建築計画専攻修了 1994-2000 株式会社現代計画研究所にて建築設計に携わる 2003 東京ガラス工芸研究所研究科修了 2004 「国際ガラス展・金沢2004」グランプリ|石川 2006 金沢卯辰山工芸工房ガラス工房技術研修者修了 2012 「OBJECT International Glass Prize 2012」グランプリ|GlazenHuis|ベルギー 2015 「富山市ガラス美術館開館記念展 I’ve Got Glass! I’ve Got Life!」富山市ガラス美術館|富山 2017 「ロエベ財団クラフトプライズ2017」審査員特別賞|スペイン 2018 「THE CUTTING EDGE 橋本真之|田中信行|神代良明」ギャラリーO2 |石川 2019 「MEISTER DER MODERNE 2019」バイエルン州賞金賞|ドイツ〈’12〉 2019 「火と大地と僕たちと。」角居康宏|神代良明」瀬戸市新世紀工芸館|愛知 2021 「富山ガラス大賞展2021」金賞|富山市ガラス美術館|富山 2021 「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2021」特別展Ⅰ|那谷寺|石川 現在 岐阜県高山市在住、名古屋芸術大学非常勤講師 神代の世界:発泡ガラス表現の構造 素材が喚起する形。素材の選択が素材の限定となり、限定が制約となり、やがて制約があるからこそ出てくる形という積極性に繋がる。 否定語から肯定語へ。この変化の結節点は「形の意識」である。発泡ガラス塊は気圧の変化によってほぼクラックが入る。 その膨らんだ形状をスランピングによって戻しつつ形のテンションをほぐし、さらに過熱して無垢のガラスに限りなく近づきつつある中で、発泡ガラスとしてギリギリの状態で存在し得る地点で急冷し形を繋ぎとめる。それを神代は「私はこの形の生成に関与している」と叙述する。 強烈な「形の意識」である。常に「素材+素材のプロセス」と並走する。正に工芸的な造形の最先端を表現している。 金子賢治(茨城県陶芸美術館館長) Go to Shop →

  • KITANI Hiroshi | Gallery O2

    KITANI Hiroshi (Kogei) 木谷 洋(工芸) 1988 奈良県生まれ 2017 「Bridge Art and Craft 工芸ブリッジ」GYRE/東京都 2018 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科 工芸研究領域 金工分野 博士号取得 2021 「お引越し造り-工芸論の動態-」Gallery O2/石川県 2022 「表出するかたち」旧喜多家邸宅/石川県 Go to Shop → 引っ越しを経ても、まだ今の家の中に残っている。開けずに放ったままの段ボール箱である。 中身にはもう、関心はない。無くて困るものは入っていない。 けれども、その段ボール箱を目にすると、以前の家の様子を思い出すことがある。 そんなことがあるから、普段使わない部屋の隅に積んだまま。その段ボール箱に、窓からの光が先の尖った三角の形で当たっている。もう実在しないはずの過去の生活空間が、常に活きたものとして立ち現れるようになる。 部屋を掃除するとき、私はよくこの段ボール箱と光の形を目にする。 昔住んでいた家のことや生まれ育った場所での光景をいいかげんに思い出しながら、床を拭くのである。 そして掃除の度にいつも、テーブル近くにある床の凹みに気がつく。何度も目にしているので、その凹みの様子は、きっかけがあれば鮮明に思い出せてしまう。この凹みに特別な思い入れはない。けれどこの凹みの形はきっとこれから、今の生活の様子を思い出させるきっかけになる。 ​ 木谷 洋 「の 来しかた」 木谷 洋 + 山森菜々恵 - 工芸・新たな美的価値を求めて - 現代工芸の新しいものを生み出さなければならないという強迫的なもの、テクスチャーや表層に追い回されることへ違和感や疑問を持った本作家二人の考究の展覧会。 木谷は過去続けてきた金工のしごとの手を止めて、工芸と人とのかかわりを主題に「道具と機能」を考える。 山森は漆の技法にそぐわない困難な原型を作り偶発するできごとに対して丹念に辛抱強く素材の可能性を探っている。

  • Christopher LE BRUN | Gallery O2

    Christopher LE BRUN ( Prints ) クリストファー・ルブラン(版画) 1951 ポーツマス生まれ

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