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戦後生まれのイギリスにおける代表的画家のひとり。社会と自己の関係性を描く作家である。1951年生まれの彼は30歳代前半からドイツとアメリカでいち早く注目され国外での活動が主であったが、やがてイギリス国内でも重要な現代画家として取り上げられるようになる。現在はイギリスロイヤルアカデミー会員であり、今ではNYやヨーロッパ各地のメジャー美術館で大きい個展が開催されている。

彼のアクリルペイントとピグメント(顔料)を用いて描くスタイルは一般大衆への共感をヒーロー的存在として表現しつつ、類型化された都市生活者を冷徹な目で捉えキャンバスに抽出している。

また、彼は長年の間版画に力を入れており、モノクロの木版画やエッチング、モノタイプなどの版画を多数制作している。キャンバスに色彩で描くのとは異なる、版画の黒いインクはよりストレートでインパクトのあるイメージを伝えられるという点で非常にベヴェンらしい表現法とも言える。

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