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1983   埼玉県生まれ

2006   多摩美術大学 美術学部 工芸学科ガラス専攻 卒業

2013   シドニー大学シドニーカレッジオブアート スタジオアートコース 留学

2015   筑波大学大学院 人間総合科学研究科芸術専攻クラフト領域 博士前期課程 修了

2021   金沢卯辰山工芸工房ガラス工房 修了

2023   金沢星稜大学人間科学部 講師 着任

 

展示/収蔵

2020   作品「Weaving glass –interface vol.3-」収蔵 | 山口県山陽小野田市

2021   富山ガラス大賞展2021 富山市ガラス美術館 | 富山県

2022   国際ガラス展・金沢2022 石川県政記念しいのき迎賓館 | 石川県

   第5回金沢・世界工芸コンペティション「工芸が想像するもの」金沢21世紀美術館 | 石川県

       

受賞

2014   Ranamok Prize for Contemporary Glass 2014 Australia - New Zealand 入選  

   National Student Art Glass Prize 2014  入選      

2016   第56回日本クラフト展 入選             

2019   第4回金沢・世界工芸トリエンナーレ「越境する工芸」 入選                   

2020   第76回金沢市工芸展 大賞(金沢市長最優秀賞)        

   第8回現代ガラス展 in 山陽小野田 大賞    

2021   富山ガラス大賞展2021 銀賞     

2022   国際ガラス展・金沢2022 審査員特別賞(志甫雅人賞)

   第5回金沢・世界工芸コンペティション「工芸が想像するもの」入選

佐藤静恵magnolia_1_20260411-0502

永遠のマグノリア:シン・佐藤静恵

メッシュの用的立体から鋳造の花枝形へ。

佐藤静恵の新作は意外にも木蓮(マグノリア)の花枝形であった。

コンケイブな曲線を描いた主枝に、一定の規則性を持って同方向に上がっていく側枝、木蓮らしい豊な花冠。

ガラスの白、枝の銀という禁欲的な色感が清潔で静謐な佇まいを演出する。

 

花枝の美術は古今東西を問わず普遍的であり、日本でも四条派や琳派などの花枝、花卉図は枚挙にいとまがない。

工芸でも明治の置物から、より洗練された大正〜昭和初期のインテリアへ。

佐藤の新作は明らかに若冲の「木蓮図(百花図)」から昭和モダンの花枝形のDNAを受け継いでいる。繊細な写実が生気を取り去ってしまう若冲のリアル。昭和モダンのかっこよさ。

そして白と銀の生と切り離された標本のような冷っとした世界。

これはたわわに咲いた木蓮(マグノリア)の花が間もなしにバサっと音を立てて落ちてしまう、「どこか死を想起させる存在」という幼時の原風景が関わっている。

 

原風景が喚起する形。素材(新しく採用した鋳造に特化したチェコのガラス素材)が喚起する形。「形の意識」を「素材特有のプロセス」に沿って展開させていくこと。これがかのDNAを越えていく表現の現在地である。

金子賢治(茨城県陶芸美術館館長)

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